第20回九州放射線医療技術学術大会 大会長 太田原 美郎
(第71回九州放射線技師学術大会)
(第74回日本放射線技術学会九州支部学術大会)
第20回九州放射線医療技術学術大会を令和7年11月1日(土)~2日(日)の2日間にわたり、鹿児島市「カクイックス交流センター(かごしま県民交流センター)」にて開催いたします。第20回となりますこの記念すべき学術大会を鹿児島の地で開催できますことを大変名誉に感じております。
今回の大会では、メインテーマを「Strategy」、サブテーマを「次世代医療に活かされる放射線技術学」とさせていただきました。「Strategy」とは、長期的あるいは大規模な目的を達成するための総合的・大局的な戦略を意味するものとされております。今私たちを取り巻く社会状況をみてみますと、2025年問題、2040年問題に象徴されますように、まさに超高齢化社会を迎えようとしており、この人口構成の変化により医療、介護、社会保障、インフラ等の維持が困難になるばかりではなく、労働者人口の不足から経済が縮小するなど社会基盤そのものの劣化が指摘されております。そしてこの問題は医療に携わる診療放射線技師にとりましても喫緊の課題であり、その戦略は重要なテーマとなっております。
今回の大会では、その戦略を具現化するための糸口として、①健康寿命を伸ばすための予防医療の普及とそのための戦略の推進、②IoTやAIなどのDXテクノロジーを活用した労働生産性の向上、③高齢者の特性や社会的状況を考慮した個々に最適化された医療の提供、これらのことに焦点を当ててみました。特別講演では、DXやAIに関して、またシンポジウムについては、「次世代医療への挑戦」と題し、CTの最先端技術やAIを活用した放射線治療計画、AIリテラシーなどについて、また実行委員会企画では次世代医療を見据えた放射線治療についても企画しました。
これまでの大会と同様に、企業展示、ランチョンセミナー、ライブセミナーも企画し、大会を通してみなさまと熱い議論ができますとともに新たな出会いが生まれる大会になりますことを祈念しております。実行委員一同みなさまのご参加を心よりお待ちしております。