第17回九州放射線医療技術学術大会(福岡大会)の開催の挨拶

 

画像1.jpg第17回九州放射線医療技術学術大会 大会長 大浦 弘樹  
第71回 日本放射線技術学会九州支部学術大会  
第68回 九州放射線技師学術大会   

 

 

 

 第17回九州放射線医療技術学術大会は令和4年11月19日(土)~20日(日)の2日間にわたり、「アクロス福岡」にて開催いたします。本大会は、年1回の定期開催にて(公社)日本放射線技術学会九州支部ならびに九州地域放射線技師会員が集い、学術発表や学術講演等が行われ、放射線技術を研究し医療の発展に寄与すると共に、会員の資質向上ならびに会員相互の親交を図ることを目的として開催いたします。

 今大会のメインテーマは「The Origin」サブテーマは「拡張する職域と放射線技術学の進化」です。放射線技術の現状や課題、最先端技術を今一度見直し、今後の医療へ繋げたいと考え今回のテーマといたしました。放射線技術学は、医学、物理という普遍的科学を土台とし、科学的な議論による真理の追究がそのまま患者の苦しみを減らすことに繋がる学問として理想的な特徴をもっていると思います。AIを始めとる新しいテクノロジーの医療への応用は目覚ましものがあります。放射線技術の進歩を振り返り、未来を見据えて考えることで、新たな発見の機会となることは間違いありません。また、ここ数年、診療放射線技師を取り巻く環境は大きく変化いたしました。診療業務は業務拡大により文字通り業務範囲が拡大される方向ではありますが、診療内では細分化され専門性が高まり、各モダリティには高度は知識を持つ専門技師が必要とされています。法令関係においても放射性同位元素等規制法(RI法)、医療法、電離放射線障害防止規則(電離則)等の改正がおこなわれ、放射線の専門家として学術的考察による法令遵守が求められています。専門技師にしても、法令上の管理者にしても、起源である放射線技術学を見つめ、進化する放射線技術学による今後の展望について熱く議論ができる場をご提供できればと思っております。 

今回、特別講演は、飯塚病院放射線科部長 佐々木 智成先生による「放射線診療とAI」、市民公開講座は、九州医療センター広域災害・救命救急センター長 野田 英一郎 先生による「Withコロナの医療の話 -コロナ禍で日本の医療はどう変わる?どう変える?-」」について、ご講演いただく予定です。実行委員企画として、JART会長 上田 克彦 先生に「タスク・シフト/シェアによる診療放射線技師の業務拡大の実際」で基調講演を、埼玉県済生会川口病院 富田 博信 先生に業務拡大の実際についてご講演いただく予定です。シンポジウム「放射線診療におけるAI・Deep Learning」として、AI・Deep Learningの現状とこれからの期待について、皆様と活発な議論を交わしたいいただきたいと思います。

第17回大会は九州放射線医療技術学術大会3巡目の始まりであります。博多は今も昔も新しいことを始めて、文化として醸成する風土があります。饅頭、饂飩、蕎麦の発祥の地であり、今も多くの銘菓、名店があります。一日にして銘菓になったわけではありません。創意工夫がなされ、その時代のニーズに応えてきたからこそ今も残っています。疫病退散祈禱に起源をもつ山笠も博多の承天寺から始まったと言われています。第17回大会は色々な意味での起点となるでしょう。

皆様のご健康と安全を最優先に考え、お会いできることを楽しみに、関係者一同準備を進めてまいります。新型コロナウイルス感染が一日でも早く終息いたしますことを願いつつ、多くの方のご参加をお待ちしております。